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COLUMN

退職に関するコラム

【配属ガチャ失敗】新卒2週間で退職。早めに「辞めたい」と思ったブラックさとは?

配属ガチャ失敗 安易な気持ちで退職した男の末路

「退職します」

と新卒で入った会社の人事に言いました。


 

どうも三度の退職を繰り返した、サイト管理人の土屋です。

私が経験した新卒2週間で退職した時のお話をさせていただきます。



 

◻︎入社時期の思い


これから就労を頑張る新卒社会人風のパンダ

ちょうどコロナ前の2019年4月、東証一部上場(現在、東証プライム上場)のグループ会社に新卒で入社しました。

私は内定式の代表者を務めるほど、会社で期待されていた人材でした。

入社すれば「内定式の代表者だよね?」、「すごい!!」、「出世コースじゃん」とか言われてましたね。


◻︎入社から違和感を


入社直後に洗脳された新卒社会人の猫

入社してその違和感はすぐ気づきました、「え?洗脳教育」してる??

まず、東京ドームで行われたグループ全体の入社式。

みんなリクルートスーツに身を包み入社式を終えました。

ここで洗脳だと思った点が2つ。


  • 会長の多忙さを称える役員

  • 海外のサッカーチームのスポンサー


会長の多忙さを称える役員は、学生気分が抜けない社会人初日に対しては、あまりにも理解できない内容だったのですが、「会長はすごいんだぞ」という内容でした。

確かに、一代で東証プライムに上場できるほどの企業を作ったのはすごいのですが、ここまで新入社員に伝えるのは何か思惑があるのではないかと思いました。

海外のサッカーチームのスポンサーに関しては、「この会社すごいんだぞ」というアピールだったのかもしれないです。

入社直後からこのような洗脳が始まっていたのかもしれないです。


◻︎研修という茶番


研修で色々と大変な新入社員

新卒2週間で退職した私は、研修期間中で退職しました。

その研修が何をやってるんだろうという感じでした。


最初の1週間は就労に使う専門知識でした。入社した会社は化学系の品質管理職でしたが、講師の方の自慢話ばかりでした。同期みんなで「これ何?なにしてんの?」や「聞いてるだけで給料もらえるならもらいたい」など話してました。


専門知識の研修が終わったら、ビジネスマナー講師による社会人研修でした。

80人くらいの社員で電話の取次や名刺交換のやり方などでした。その時に「人材」と「人財」、「人罪」、「人在」の話をされました。


人材と人財、人罪、人罪の図

この図は雇用に関する図です。

  • 業績の良い企業には、活気があふれている

  • 活気のある企業には、社員のモチベーションが高い

  • モチベーションが高いのは、社内のスキルやビジョンが高い

ここで、「人罪」にならないようにと言われました。

講師は「この『人罪』がめちゃくちゃに厄介」だと。理由は『人罪は組織全体の活気を損ねるから』と。個人的な意見はそのような人間がいないと組織が成り立たないと感じました。とりあえず、この講師がしたいのはみんなの協調性高めようということを言いたかったんだと思います。


つまり、モチベーションを下げる行為や言動は控えると、遠回しに伝えたかったのかもしれません。


 

◻︎新卒2週間で退職した理由


辞めたいと思ってる社員

「退職したい」と思ったのは、面接時の齟齬と洗脳です。

正直、入社前にそんなことを知っていたら間違いなく入社しなかっただろう。


◻︎面接時の齟齬と洗脳


ヒソヒソ話をする社員たち

「引越し費用の60万円払えるかな?」


私が入社した会社は、親会社の人事が新卒面接を代行しておりました。面接時は全国転勤という旨を聞いておりました。その際に「引越し代」について質問したところ「会社で全額負担する」と伺っておりました。


安心して全国転勤を受け止めた私でしたが、入社して7日目に事件が起きました。

全国転勤組が就業後に呼び出され引越し代について人事から申し伝えがありました。


人事「A君、引越し代20万円だけど両親とかに払えないかな」

A君「親に確認します」

人事「B君、引越し代32万円だけど両親とかに払えないかな」

B君「親に確認します」


この会話が理解できなかったです。親に支払えないかの交渉をコソコソしておりました。

私からしましたら、「そもそも引越し代出るって話だろうがよ」という感情でした。


で、私の番になり人事が、「土屋君、引越し費用が60万円なんだけど払えるかな?」と。

何かの冗談だと思ってましたが目が本気でした。

私は「ムリです」と即答しました。そうすると人事が「そうだよね〜」と返答。

ここで「ムリ」と即答した理由は二つ。


  1. 今後、転勤のたびに繰り返されたら精神的に鬱になる

  2. 引越しを事前に予約しておけば安くなるのにそれをやらない、企業としての計画性の無さ


どちらかと思うと、後者は計画性の無さに失望した形です。その布石をなぜ、私たちが払わないといけないのが理解できなかったです。また無理矢理引越し代を負担させようとしている姿勢も生理的にムリでした。


「入社時期の思い」で話した「人財」のお話もあり、会社の言いなりにする研修だったのかと疑うようになりました。


このような事案で退職を決意し、再度キャリアを見直そうとしました。


 

◻︎新卒2週間目で退職を切り出したら拘束された


退職を告げたら嫌な思いをした退職希望者

退職をしようと思い、朝一番に人事に退職したい旨を伝えました。

そうすると人事は本社に来てくれと、研修会場から車で5分くらいの場所にある本社ビルに連行されました。

そこで会議室に通され2時間くらい待機させられました。1日2箱吸う喫煙者の私には地獄でした...


◻︎人事と上司との面談


人事と営業の上司がサイコパスのように面談する図

本当に上図のように終始笑顔の面談でした。

逆に怖かったのを覚えてます。


面談室に2時間くらい待機させられたのち、人事の女性と男性の上司が来ました。そこで、下記内容を言われました。


  • 引越し費用60万円を人事の私が肩代わりして分割返済でもいいよ

  • 配属先を本社にしようと思ってる

  • 退職したら職歴に傷がついて再就職が厳しいよ?


ふーん、ブラックですね、ツッコミどころが多すぎました。

  • なんで人事の女性が60万円立て替えるねんw

  • どんだけ退職させたくないねんw

  • 急に本社配属とか意味わからん、逆に60万円かかるんだったら最初っからそれ検討しろよ。

と、私は後の祭りでしたので、退職しますと一方的に発言しました。


この面談が3時間くらい続く...地獄でしたよ



人事と上司では力不足と感じ、次の刺客を送り込むのであった


◻︎取締役が登場


取締役が鬼の形相で面談している図

自分たちでは手に負えないと悟った人事は取締役を召喚しました。取締役の発言はこれでした。


俺は君と一緒に仕事がしたかったんだ

退職するのは自由だけど絶対後悔するから辞めないで欲しい


ずっとこれしか言わなかったです。いや、3回くらいしか会ったことない人で私からすると「誰?」状態なのに仕事したいとは?みたいな感じでした。このご年配がよく発言なさる「後悔する」とは実体験なんですかね?そんなことないと思いますが・・・

と、私は聞く耳を持たなかったです。


で、私が一言、「退職の意志は変わりません」。これで人事と取締役、上司は納得してくれました。


 

◻︎退職の時にハメられた 離職票がもらえない

 〜退職時には正しい知識を〜


早く退職したい新入社員

やった!!辞められた!!

と私は心の中で思ってました!

そうすると人事が退職届を準備して来ました。

人事はここに記載してといい、退職届に署名と押印をしました。


そうすると人事が、一言いいました。


「離職票はいらないよね?」


私は「いらないかな?」と言いました。ぶっちゃけ何それ?って感じでした。

時刻は16時を回り、会社から解放されました。

出社してから7時間の退職面談、疲れたという一言でした。

新宿を歩きながらも、両親に退職した旨を報告。これで、私の退職劇は幕を閉じたのであった。


けど、この「離職票」が後悔することになると思わなかった。


◻︎離職票は必ずもらいましょう!


離職票をもらいたい新入社員

退職代行を使う退職でもご自身で退職をなさるにしろ覚えといて欲しいです。


離職票は必ずもらいましょう。

雇用保険法第七十六条第三項
離職した者は、厚生労働省令で定めるところにより、従前の事業主又は当該事業主から徴収法第三十三条第一項の委託を受けて同項に規定する労働保険事務の一部として求職者給付の支給を受けるために必要な証明書の交付に関する事務を処理する労働保険事務組合に対して、求職者給付の支給を受けるために必要な証明書の交付を請求することができる。その請求があつたときは、当該事業主又は労働保険事務組合は、その請求に係る証明書を交付しなければならない。

離職票・退職証明書は正式には「雇用保険被保険者離職票」と言います。

会社は離職した証明として、求職者は離職票の交付を請求することができます。請求があった場合は、会社は離職票を請求しなれければなりません。


この離職票を請求し会社から発行してもらえない場合は、雇用保険法第83条4項に基づき、「6ヶ月以上の懲役または30万円以下の罰金」が科せられます。


わたしはこのことをしなかったので、転職活動で大変になりました。

それは、ハローワーク(公共職業安定所)にいけなかったです。


一応、退職してから2週間以降、離職票をいただけない場合はハローワークから代理申請が可能です。


また、国民健康保険にも入れません。市役所に行くと「雇用保険被保険者離職票を持って来てください」と追い返されます。退職した会社に連絡するのが嫌だった私は保険に入るの辞めました。


ちなみに転職活動を3ヶ月行うことになるのですが、大腸菌O-157と溶血連鎖球菌の食中毒にかかり、治療費だけで5万円くらいかかりました。


こちらも補足すると、市役所から会社へお問い合わせしてくれます。しかし、受付担当者のリテラシーが低い場合は追い返されるケースがあります。通常、「雇用保険被保険者離職票」の提出が主流になっております。もし可能でしたら、転職期間中に両親や親族の扶養に入ることをオススメいたします。


なので、どんな退職理由であっても離職票は必ずもらうようにしましょう。


 

◻︎最後に、退職は計画的に


退職は別れ道を示している図

今回は新卒2週間で退職した会社での失敗経験をコラムとしてまとめさせていただきました。就労は8時間が週5回で続くため、苦痛と感じる労働環境ですと、早く辞めたいと思うのが一般的です。

しかし、辞めるとなった際は、退職について軽く知っといて欲しいです。


私は過去3回退職をして来ましたが、退職する際、企業は無責任なりがちです。


退職は1人で行うことが多いですので、就職面接と同じで1人での勝負になります。

ひとりで行う場合は「退職代行 手助けパンダ」のような退職のプロに任せるのが良いと思います。


このコラムが退職を考えている人に届き、後悔しない退職ができれば幸いです。


 

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